似て非なる韓国の「たい焼き」、続々登場
記事入力 : 2010/02/01 11:56:12
似て非なる韓国の「たい焼き」、続々登場(上)
多様化する「たい焼き」
「たい焼きのような企画」「たい焼きのような論文」…。たい焼きは、「そっくり同じ」という意味の言葉として会話の中でもよく使われる。しかし、近ごろのたい焼きが「そっくり同じ」だと思ったら大間違いだ。酸味のあるピザソースが入ったものから、サツマイモ、カスタードクリーム、ピリ辛ギョーザの具入りなど、多種多様なたい焼きが登場している。味だけではなく、姿かたちも変化している。通常の半分ほどのサイズの「ミニたい焼き」をはじめ、人々の目と口を楽しませるためにユニークな変身を繰り返している。
■チーズ・チリたい焼き、サツマイモたい焼き
たい焼きの腹を割ってみると、中は真っ赤。ケチャップとチリソースを混ぜたような味だ。時々、コーンがプチプチとはじけ、ピザ用チーズの香りが口の中に広がる。ピザをたい焼きの中に入れたような印象を受ける。ピザとたい焼きの皮の組み合わせは、予想以上の美味しさだ。このチーズ・チリたい焼きは最近、女子大生の間で人気だという。4年前にたい焼き屋を始めたという店主は、「アズキの人気があまりないため、アズキ以外の具材を考えた」と話す。メニューには「cheese chilli」と英語で書かれている。店が学生街のソウル市西大門区新村洞にあるため、韓国に留学中の外国人客も多いからだとか。サツマイモのペーストが入ったたい焼きもある。サービスとして、辛いムール貝のスープを紙コップに入れて提供してくれる。甘いたい焼きを食べた後、この辛いスープを飲むと、口の中の甘さが消え、さっぱりする。また、たい焼きを二つくっ付けて焼く「カップルたい焼き」もある。
メニュー・値段:サツマイモ、チーズ・チリ、アズキ、ピーナッツクリーム。1個400ウォン(約30円)、2個700ウォン(約55円)、3個1000ウォン(約80円)。
営業時間:午前2時-午前0時(年中無休)
■ピリ辛たい焼き、シュークリームたい焼き
チーズ・チリたい焼きがピザ風だとすると、ピリ辛たい焼きはキムチギョーザ風と言えば分かりやすいだろう。春雨や各種野菜、粉唐辛子などを和えた具材が入っている。焼き立てが特に美味しく、食事代わりに買っていく常連客も多い。近くのGSタワーに勤務するレバノン人のバシュールさん(28)は、昼ご飯代わりにこの店のピリ辛たい焼きをよく買って食べるという。バシュールさんは、「韓国料理にはまだ慣れていないが、この店のピリ辛たい焼きは美味しい」と話す。同店のもう一つの人気メニュー、シュークリームたい焼きもお気に入りだというバシュールさんは、「ピリ辛はメインディッシュ、シュークリームはデザート」と言って笑った。シュークリームたい焼きは、パン屋で売っているシュークリームと似ているが、クリームが熱々でなめらかだ。サービスで、激辛のおでんスープ付き。
メニュー・値段:ピリ辛、シュークリーム、アズキ。1個300ウォン(約20円)。
場所:ソウル地下鉄2号線・駅三駅7番出口を出て、GSタワー隣、「コーヒービーン」の前。
■ミニたい焼き
一口サイズのたい焼きを一つ頬張り、フーフー言いながら食べる。頭から、尻尾から、お腹から、順に食べていく普通のたい焼きとは一味違った味わいだ。柔らかいクッキーを食べているような気分になる。普通のたい焼きは長さ12センチ、重さ約50グラム程度だが、ミニたい焼きは全長7センチ、約10グラム。重さは、普通のたい焼きの5分の1しかない。15年間、標準サイズのたい焼きを作ってきた店主は、2カ月前からこのミニたい焼きを売り始めたという。普通のたい焼きとミニたい焼きを両方売っていたが、ミニたい焼きが人気を集めるようになり、今ではミニたい焼きだけを作っている。店主は、「少し前までは大きいサイズのたい焼きが人気だったが、最近はダイエットなどの影響か、手軽に食べられるものがトレンド」と話す。
メニュー・値段:ミニたい焼き1個200ウォン(約15円)
場所:ソウル・南大門近く、YTNビルの向かい。
営業時間:午前10時-午後10時(日曜は定休日)
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
記事元 http://www.chosunonline.com/news/20100201000048
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記事入力 : 2010/02/01 11:57:56
似て非なる韓国の「たい焼き」、続々登場(下)
■ウンチ焼き、イチゴ焼き
ファッション雑貨ブランド「サムジ」のキャラクター「タルギ」と「トンチミ」をモデルにした、一風変わったたい焼き。ウンチ焼きは「ウンチ」の形を再現し、イチゴ焼きはイチゴの形をしている。ウンチ焼きは、「こんなものを食べたがる人がいるのだろうか」と思いがちだが、意外とよく売れるという。店の従業員は、「イチゴ焼きよりウンチ焼きの方がはるかによく売れる。面白いと言いながら、携帯で写真を撮っていく人も多い」と話す。最近では、鍾路区仁寺洞を代表するおやつとして定着しつつあるほどの人気だ。ある日本人観光客は、「日本のたい焼きより皮がモチモチしている」と語った。ウンチ焼きは、昔風の「検便」の袋に入れてくれる。どちらも厚みがなく、薄いのが特徴だ。皮に牛乳と水を多く使っているせいか、普通のたい焼きの皮よりも柔らかく、パンケーキに似た味わいだ。
メニュー・値段:4個セット(ウンチ焼きとイチゴ焼きを2個ずつ)で2000ウォン(約150円)
場所:ソウル市鍾路区仁寺洞のサムジ通り入り口
営業時間:午前10時30分-午後9時(旧正月と旧盆は休業)
■日本風たい焼き
たい焼きの元祖は日本。1990年初め、東京の「浪花屋」が始まりだという。日本による植民地時代に韓国へ入ってきたとされているが、はっきり分かっていない。新世界デパート江南店の地下にある「AZABU」では、日本風のたい焼きを味わうことができる。味も形も韓国のたい焼きとは少し違う。韓国のたい焼きは頭と尻尾の部分が薄く、胴体が厚いが、日本のたい焼きは頭から尻尾まで厚さが2センチほどで一定している。尻尾が上を向いているため、まるでピチピチ跳ねているように見える。韓国のたい焼きはモチモチしているが、日本のものはサクサクした食感だ。しかし、100%日本のたい焼きを再現しているわけではない。AZABUの代表チャン・ゴンヒさんは、「韓国人の好みに合わせ、牛乳を加え、皮を柔らかくし、甘さを控え目にした」と話す。アズキが甘すぎず美味しい。値段は1800ウォン(約145円)、2500ウォン(約200円)と少々高め。アズキ&クルミが当店の1番人気だという。女性にはクリームチーズ、子どもにはカスタードも人気がある。
メニュー・値段:サツマイモ、カスタードクリーム、アズキは1個1800ウォン、アズキ&クルミ、アズキ&クリームチーズは1個2500ウォン。
場所:新世界デパート江南店(ソウル市江南区)地下1階
営業時間:午前10時30分-午後8時(金土日は午後8時30分まで、デパートの定休日は休業)
キム・ソンユン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
記事元 http://www.chosunonline.com/news/20100201000049
似て非なる韓国の「たい焼き」、続々登場(上)
多様化する「たい焼き」
「たい焼きのような企画」「たい焼きのような論文」…。たい焼きは、「そっくり同じ」という意味の言葉として会話の中でもよく使われる。しかし、近ごろのたい焼きが「そっくり同じ」だと思ったら大間違いだ。酸味のあるピザソースが入ったものから、サツマイモ、カスタードクリーム、ピリ辛ギョーザの具入りなど、多種多様なたい焼きが登場している。味だけではなく、姿かたちも変化している。通常の半分ほどのサイズの「ミニたい焼き」をはじめ、人々の目と口を楽しませるためにユニークな変身を繰り返している。
■チーズ・チリたい焼き、サツマイモたい焼き
たい焼きの腹を割ってみると、中は真っ赤。ケチャップとチリソースを混ぜたような味だ。時々、コーンがプチプチとはじけ、ピザ用チーズの香りが口の中に広がる。ピザをたい焼きの中に入れたような印象を受ける。ピザとたい焼きの皮の組み合わせは、予想以上の美味しさだ。このチーズ・チリたい焼きは最近、女子大生の間で人気だという。4年前にたい焼き屋を始めたという店主は、「アズキの人気があまりないため、アズキ以外の具材を考えた」と話す。メニューには「cheese chilli」と英語で書かれている。店が学生街のソウル市西大門区新村洞にあるため、韓国に留学中の外国人客も多いからだとか。サツマイモのペーストが入ったたい焼きもある。サービスとして、辛いムール貝のスープを紙コップに入れて提供してくれる。甘いたい焼きを食べた後、この辛いスープを飲むと、口の中の甘さが消え、さっぱりする。また、たい焼きを二つくっ付けて焼く「カップルたい焼き」もある。
メニュー・値段:サツマイモ、チーズ・チリ、アズキ、ピーナッツクリーム。1個400ウォン(約30円)、2個700ウォン(約55円)、3個1000ウォン(約80円)。
営業時間:午前2時-午前0時(年中無休)
■ピリ辛たい焼き、シュークリームたい焼き
チーズ・チリたい焼きがピザ風だとすると、ピリ辛たい焼きはキムチギョーザ風と言えば分かりやすいだろう。春雨や各種野菜、粉唐辛子などを和えた具材が入っている。焼き立てが特に美味しく、食事代わりに買っていく常連客も多い。近くのGSタワーに勤務するレバノン人のバシュールさん(28)は、昼ご飯代わりにこの店のピリ辛たい焼きをよく買って食べるという。バシュールさんは、「韓国料理にはまだ慣れていないが、この店のピリ辛たい焼きは美味しい」と話す。同店のもう一つの人気メニュー、シュークリームたい焼きもお気に入りだというバシュールさんは、「ピリ辛はメインディッシュ、シュークリームはデザート」と言って笑った。シュークリームたい焼きは、パン屋で売っているシュークリームと似ているが、クリームが熱々でなめらかだ。サービスで、激辛のおでんスープ付き。
メニュー・値段:ピリ辛、シュークリーム、アズキ。1個300ウォン(約20円)。
場所:ソウル地下鉄2号線・駅三駅7番出口を出て、GSタワー隣、「コーヒービーン」の前。
■ミニたい焼き
一口サイズのたい焼きを一つ頬張り、フーフー言いながら食べる。頭から、尻尾から、お腹から、順に食べていく普通のたい焼きとは一味違った味わいだ。柔らかいクッキーを食べているような気分になる。普通のたい焼きは長さ12センチ、重さ約50グラム程度だが、ミニたい焼きは全長7センチ、約10グラム。重さは、普通のたい焼きの5分の1しかない。15年間、標準サイズのたい焼きを作ってきた店主は、2カ月前からこのミニたい焼きを売り始めたという。普通のたい焼きとミニたい焼きを両方売っていたが、ミニたい焼きが人気を集めるようになり、今ではミニたい焼きだけを作っている。店主は、「少し前までは大きいサイズのたい焼きが人気だったが、最近はダイエットなどの影響か、手軽に食べられるものがトレンド」と話す。
メニュー・値段:ミニたい焼き1個200ウォン(約15円)
場所:ソウル・南大門近く、YTNビルの向かい。
営業時間:午前10時-午後10時(日曜は定休日)
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
記事元 http://www.chosunonline.com/news/20100201000048
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記事入力 : 2010/02/01 11:57:56
似て非なる韓国の「たい焼き」、続々登場(下)
■ウンチ焼き、イチゴ焼き
ファッション雑貨ブランド「サムジ」のキャラクター「タルギ」と「トンチミ」をモデルにした、一風変わったたい焼き。ウンチ焼きは「ウンチ」の形を再現し、イチゴ焼きはイチゴの形をしている。ウンチ焼きは、「こんなものを食べたがる人がいるのだろうか」と思いがちだが、意外とよく売れるという。店の従業員は、「イチゴ焼きよりウンチ焼きの方がはるかによく売れる。面白いと言いながら、携帯で写真を撮っていく人も多い」と話す。最近では、鍾路区仁寺洞を代表するおやつとして定着しつつあるほどの人気だ。ある日本人観光客は、「日本のたい焼きより皮がモチモチしている」と語った。ウンチ焼きは、昔風の「検便」の袋に入れてくれる。どちらも厚みがなく、薄いのが特徴だ。皮に牛乳と水を多く使っているせいか、普通のたい焼きの皮よりも柔らかく、パンケーキに似た味わいだ。
メニュー・値段:4個セット(ウンチ焼きとイチゴ焼きを2個ずつ)で2000ウォン(約150円)
場所:ソウル市鍾路区仁寺洞のサムジ通り入り口
営業時間:午前10時30分-午後9時(旧正月と旧盆は休業)
■日本風たい焼き
たい焼きの元祖は日本。1990年初め、東京の「浪花屋」が始まりだという。日本による植民地時代に韓国へ入ってきたとされているが、はっきり分かっていない。新世界デパート江南店の地下にある「AZABU」では、日本風のたい焼きを味わうことができる。味も形も韓国のたい焼きとは少し違う。韓国のたい焼きは頭と尻尾の部分が薄く、胴体が厚いが、日本のたい焼きは頭から尻尾まで厚さが2センチほどで一定している。尻尾が上を向いているため、まるでピチピチ跳ねているように見える。韓国のたい焼きはモチモチしているが、日本のものはサクサクした食感だ。しかし、100%日本のたい焼きを再現しているわけではない。AZABUの代表チャン・ゴンヒさんは、「韓国人の好みに合わせ、牛乳を加え、皮を柔らかくし、甘さを控え目にした」と話す。アズキが甘すぎず美味しい。値段は1800ウォン(約145円)、2500ウォン(約200円)と少々高め。アズキ&クルミが当店の1番人気だという。女性にはクリームチーズ、子どもにはカスタードも人気がある。
メニュー・値段:サツマイモ、カスタードクリーム、アズキは1個1800ウォン、アズキ&クルミ、アズキ&クリームチーズは1個2500ウォン。
場所:新世界デパート江南店(ソウル市江南区)地下1階
営業時間:午前10時30分-午後8時(金土日は午後8時30分まで、デパートの定休日は休業)
キム・ソンユン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
記事元 http://www.chosunonline.com/news/20100201000049
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