「くびったけっ!!韓国シネマ10」 ソ・ドヨンインタビュー記事掲載
くびったけっ!!韓国シネマ10

定価:1260円
出版社: TOKIMEKIパブリッシング
発売日: 2007/04
詳細はこちらをご覧ください
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8F%E3%81%B3%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%A3-%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%9E%E3%80%8810%E3%80%89/dp/404894620X/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1287769576&sr=1-1
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P41~45 ソ・ドヨングラビア 5ページ掲載
ソ・ドヨンがいっぱい
P46~49 ソ・ドヨンインタビュー記事 4ページ掲載
ソ・ドヨンインタビュー
取材協力/THE SOHO Pirum Dong


3月、韓国では新学期を迎えるスタートのシーズン。「春のワルツ」のチェハことソ・ドヨンも大学に再入学し、新しい生活をスタートさせた。壇国大学演劇映画学科。「デュエリスト」のハ・ジウォンや「マラソン」のチョ・スンウも通った人気校だ。そこでドヨンは、軍隊生活の後に出会った、自分の進むべき道“演技”を本格的に学ぶという。そんな多忙な彼が、授業を終えた夕方、慶福宮からさほど遠くないイタリアンレストランに来てくれた。
赤いドアから頭1つ分ぐらいは飛び出してしまう、少女マンガから抜け出したような長身の王子様が入って来た。ドヨン王子。それが話してみると、なかなかの気さくな好青年。しっかり予習してくる模範生という感じだ。チャン・ドンゴンともイメージがダブる。周りに☆がちらつく点も、模範生っぽい感じも、指が細くて長いのも、そしてなによりも“演技に対する情熱”が似ている。笑うと吸い込まれるような潤んだ大きな目で見つめながら、そんなに気さくに話さないでください…(笑)。
そんなドヨン王子にいろいろ聞いてみました。「春のワルツ」のこと、新作ドラマのこと、果てはお気に入りのデートコースまで! ファン必見、取れたてホヤホヤのインタビューをどうぞ!
他人の人生を生きる人の心は一体どんな心境なんだろう?
――「春のワルツ」のプロモーションで(2月末から3月頭)日本に行って来られたんですよね?
ファンのかたがたの暖かい声援を肌で感じました。愛してくださってありがとうございます。
――日本で印象に残ったことは?
サイン会の時のことですね。120名の方に書かせていただくことになっていたんです。で、韓国に戻ってからわかったんですが、徹夜して並んでくださった方もいらっしゃったそうなんですよ。思ってもいなかったので、本当に申し訳なく思いました。
――「春のワルツ」が放映された後、周囲に変化はありましたか?
そうですね。周りの人が気づいてくれるようになりました。ファンが増えているのも感じますし。でも、外では“ああ、気づいてくれるんだな”と思う程度で、自分ではあまり意識しないようにしてるんです。気にすると自分が限られた世界で生きているようで嫌だから。気を楽にして生きていきたいと思っています。
――あなたはユン・ソクホ監督にとても感謝しているそうですね。
ユン監督は、まず俳優の感情を引き出し、絶頂に至った時にカメラに収めてくださるすごい方で、私のような演技初心者にとっては、とても大きな力になったと思うんです。演技指導においても「目に演技者の真心を込めなければならない、それが人にもそのまま伝わるから」という教えを心に刻み、これからも演技するつもりです。
――心の奥の感情を表現するシーンが多かったと思いますが、そんな役作りの秘訣は?
例えば、イ・ソヨンさん演じるイナとピアノ練習室で会って、言い争いになる場面。チェハがイナにビンタを食らったところで、台本には“一筋の涙を流す”と書いてあったんですが、それがどうしてもうまくいかなくて…。家で1人でやってみた時はうまくいったのに。監督の言葉も考えながら随分悩みましたが、(できなかった理由は)結局私がその感情を感じ取ることができなかったからなんですよ。だから一番重要なことは、キャラクターが何を表現しようとしているのかで、その感情を感じとることさえできれば、表現するのはそんなに難しくはないと思いました。
――チェハの役作りはどのように?
たくさん研究しましたし、大いに考え、大いに悩みました。チェハ(=スホ)という人物は幼い時に心に深い傷を負い、自分の人生ではなく他人の人生を代わりに生きることになるんです。そのアイデンティティに混乱をきたした人物が、本当の自分のアイデンティティを取り戻す過程を描こうとしているドラマなので、そこを重点的に考えました。果たして他人の人生を生きる人の心はどんな心境なんだろう?といろいろ考えて。そして僕が見つけた結論は、(スホは)他人を生きるのではなく、自分の人生を生きてはいるけれど、外部から遮断された人生を生きていたんだと考えたんです。
――ハン・ヒョジュさんがあなたのことを明るい性格だと言っていましたが、実際の自分の性格とギャップのある役は大変だったのでは?
私は普段は明るい方です。人と会うのも好きですし、よく笑うし、でも暗い役が大変だったというわけではないんです。(クランクイン直前にキャスティングされた)ヒョジュさんと違って、私は2ヶ月ぐらい準備期間がありましたから、その時に子役が撮った幼い時期の映像を見たんですよ。美しいけれど悲しい場面でした。それが、まるで自分の幼い時の記憶のように心に焼き付いて、チェハの傷を思うとその幼い頃の痛みがよみがえりました。
作品に出会うのも縁のひとつ これからも出会えると思います
――ドラマの撮影中にダニエル・ヘニーとの殴り合いのシーンで骨折をしたと聞きましたが、ケガの後遺症は?
幸いまったくありません。本当に神様に助けてもらったようです。
――ダニエルも落ち込んでたのでは?
とっても、むしろ私の方が申しわけなかったくらいです。
――1週間で撮影に復帰されたとか。よく乗り越えましたね。
「春のワルツ」はチェハが自分のアイデンティティを取り戻す過程を描いていますが、その裏には俳優ソ・ドヨンが自分を克服する過程も描かれているんです。実際、ケガした時は、手術もして、とても撮影できる状態ではなかったんです。医者にも止められましたし、顔を洗うことさえできなくて、というのは(骨を)ピンで固定した状態ではなく、パズルを合わせるように、そっと並べて置いただけのような状態だったので、ほんの少し衝撃を考えただけでも危険だったんです。でも、どうしても夢を失いたくなかったんですよ。視聴者とその約束も守りたかったし、ですから危険を覚悟で臨みました。
――「春のワルツ」共演者との現在の関係は?
親しい友人になりました。しょっちゅうというわけにはいかないけど、よく電話をしますね。メールを送り合ったりもして、新作に出たらお互いモニターしたりしますね。たまにお酒も飲みますよ。
――ダニエルやヒョジュ、ソヨンの出演映画も観られましたか?
もちろん。「ミスターロビンの口説き方」(前号P66参照)のダニエルさんはカッコいいですよね(笑)。言うまでもないけど、「とても特別なお客様(原題)」(P58参照)のヒョジュさんは“女チェハ”みたいだったし、「覆面ダルホ(原題)」(P74参照)のソヨンさんは、「春のワルツ」の時は気付かなかったけど、とってもきれいでした。どうして気付かなかったのかと思ったりしました(笑)。
――様々な場で活躍している友人がうらやましくない?
チャン・ドンゴン先輩が「作品に出会うのも縁だ」と言われたのを聞いたことがあるんです。なので、これから私もいい作品に出会えると思います。
――そんなあなたも新作ドラマ「健忘症(原題)(P56参照)に出られましたよね。どんな役柄ですか?
ひどい健忘症の若者ソ・ジヌという役です。物忘れの度合いがひどすぎて、自分の彼女の事もしょっちゅう忘れてしまうほどです。でも頭では忘れても心では覚えているというのが主題で、その過程で起きる様々なエピソードが描かれています。
――役作りで苦労した点は?
難しい点はなかったですね。「春のワルツ」でいろんな経験をしたせいか、撮影も楽しみながら楽にできました。チェハは暗い部分が多かったけど、ジヌは明るいのでチェハの思い雰囲気から脱し、演技も楽にできました。
――撮影現場の雰囲気は?
とてもよかったです。監督が新人だったこともあって、スタッフは監督を盛り上げようと協力的でしたから。おまけに実験的で活気にあふれた雰囲気でした。
――「春のワルツ」との違いは?
撮影の過程はほとんど同じでしたね。しいて言えば、眠ることができたことかな(笑)。「春のワルツ」ではほとんど1時間とか30分ぐらいで、全く寝る時間がないこともありました。
――相手役の女優イム・ソンオンさんとの呼吸は?
とてもやりやすかったですね。ソンオンさんが明るい性格でキャラクターも合っていましたから自然な演技ができました。
――今回共演者とのやりとりで勉強になったことはありましたか?
演技者としてソンオンさんの方が先輩で、私の苦手な部分を上手く演じられているなあと思いました。
――今回のドラマで是非ファンに見てもらいたいシーンは?
愛する過程です。頭では忘れていても心は覚えているというジヌの愛を中心に見てほしいです。実際、台本を読んだ時は、完全には理解できなかったんです。ですが、最後のナレーションに「私の心が覚えていますから、頭が忘れても、私の心が覚えていますから」というのがあって、それがとても気に入ったんです。この台詞を言うために、このドラマの中には多くの出来事があったんだと思いました・
缶ビールを持って川に行って並んですわりながら話したいな
――もし健忘症の彼女がいたら?
本当に彼女のことを愛していたら、そんなことは問題じゃないと思います。そんな姿も含めて愛するのが本当の愛だと思いますから。
――もし歳をとって、自分の奥さんが痴呆症になったら?
自分が結婚し、生涯を共にするパートナーだったならなおさらです。その人が病気になったからといって、捨てることはできないでしょう。(捨てるのは)論外ですね。たぶん私が最後まで面倒をみるでしょう。
――では、どんな女性が好きですか?
顔がきれいとかスタイルがいいとかいう外見よりも、魅力に惹かれます。自分だけの魅力を持っている人に惹かれますね。でも、その魅力が何なのか説明するのは難しいです。もう1つは、積極的な女性が好きです。自分の仕事を持って積極的に豊かに生きる人が好きですね。
――もし、彼女をデートに誘うとしたらどこがいい?
漢江(ソウルを流れる大きな川)がとても好きです。夜景もきれいだし夏は涼しくて、デートの場所には最適です。漢江に行くと話しがはずむようです。缶ビール1本持って行って、並んで座って川を見ながら話すのがいいんじゃないかな。
――経験ありそうですね?
ありますよ、経験は(笑)。
――缶ビールを飲みながら?
ええ、でもコースっていうわけではなくて(笑)。(単に漢江が)好きだから。
――ところで最近、大学に再入学されたそうですね。
今日も行ってきたんですけど楽しいですね。2000年に他の大学に入ってた時は、面白くなかったんですよ。
――その時の専攻は?
生物学なんですが、自分と合わない勉強をしなければならなかったので。(今は)自分がしたい勉強ができるようになったので、とても楽しいです。まだ(大学に入学して)数日しか経っていないのですが、学校に通って勉強できるのがとても楽しいです。新入生たちと一緒に過ごしているので、若返った感じもするし、7歳違いだけど、みんな自然に接してくれてるし。昨日も授業でミュージカル「明成皇后」を観て感想文を書く宿題が出たんですよ。で、みんなと一緒に行こうということになって、地下鉄に乗って観に行ったんですよ。
――(年下だから)おごらなきゃいけなかったのでは?
ええ、ご飯をおごったら、みんなとても喜んでましたね(笑)。
――では最後にこれからの韓流について思うことは?
韓流の流れは、流れる“流”と書くのですが、その流れが“有”(※韓国では発音が流と同じ)になったらいいですね。流れる文化ではない、韓国文化がそこに存在するという意味になったらと願っています。
――今後の予定を。
4~5月は日本でのプロモーションの予定が多く、忙しくなると思います。だから上半期は忙しいかなと。下半期はいい作品との出会いがあればいいですね。
――最後に日本のファンに一言。
BS2で皆さんとお会いしてきましたが、僕が期待していた以上の愛と関心を持ってくださったので、ほんとうに嬉しいです。今度は地上波放送でもっと多くの方々とお会いできるはずなので、また直接お会いできるのをワクワクしながら待っています。これからも愛してください。ありがとうございました。
取材記者MEMO
ソフトなイメージでした。声は低めで優しい感じ。撮影している時、高い身長を丸めて調度品の鏡(写真にもある)を見ながら、自分で前髪を直していたのが印象的。取材終了後、偶然ハンドプリンティングをしている様子も撮影できてよかった。
(略)
P50~53 ドヨン王子が東京に春を連れてやって来たっ!! 4ページ掲載
P54~55 「春のワルツ」ファミリー in 北海道 2ページ掲載
P56~57 ドヨンの最新ドラマ「健忘症(原題)」を徹底紹介! 2ページ掲載
P58~61 ハン・ヒョジュ撮り下ろし独占インタビュー 4ページ掲載
P62~63 ウニョンの生みの親 スタイリストにインタビュー 2ページ掲載
読者プレゼント
ソ・ドヨンサイン入り色紙 1名様(日付は07.3.7)


定価:1260円
出版社: TOKIMEKIパブリッシング
発売日: 2007/04
詳細はこちらをご覧ください
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8F%E3%81%B3%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%A3-%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%9E%E3%80%8810%E3%80%89/dp/404894620X/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1287769576&sr=1-1
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P41~45 ソ・ドヨングラビア 5ページ掲載
ソ・ドヨンがいっぱい
P46~49 ソ・ドヨンインタビュー記事 4ページ掲載
ソ・ドヨンインタビュー
取材協力/THE SOHO Pirum Dong


3月、韓国では新学期を迎えるスタートのシーズン。「春のワルツ」のチェハことソ・ドヨンも大学に再入学し、新しい生活をスタートさせた。壇国大学演劇映画学科。「デュエリスト」のハ・ジウォンや「マラソン」のチョ・スンウも通った人気校だ。そこでドヨンは、軍隊生活の後に出会った、自分の進むべき道“演技”を本格的に学ぶという。そんな多忙な彼が、授業を終えた夕方、慶福宮からさほど遠くないイタリアンレストランに来てくれた。
赤いドアから頭1つ分ぐらいは飛び出してしまう、少女マンガから抜け出したような長身の王子様が入って来た。ドヨン王子。それが話してみると、なかなかの気さくな好青年。しっかり予習してくる模範生という感じだ。チャン・ドンゴンともイメージがダブる。周りに☆がちらつく点も、模範生っぽい感じも、指が細くて長いのも、そしてなによりも“演技に対する情熱”が似ている。笑うと吸い込まれるような潤んだ大きな目で見つめながら、そんなに気さくに話さないでください…(笑)。
そんなドヨン王子にいろいろ聞いてみました。「春のワルツ」のこと、新作ドラマのこと、果てはお気に入りのデートコースまで! ファン必見、取れたてホヤホヤのインタビューをどうぞ!
他人の人生を生きる人の心は一体どんな心境なんだろう?
――「春のワルツ」のプロモーションで(2月末から3月頭)日本に行って来られたんですよね?
ファンのかたがたの暖かい声援を肌で感じました。愛してくださってありがとうございます。
――日本で印象に残ったことは?
サイン会の時のことですね。120名の方に書かせていただくことになっていたんです。で、韓国に戻ってからわかったんですが、徹夜して並んでくださった方もいらっしゃったそうなんですよ。思ってもいなかったので、本当に申し訳なく思いました。
――「春のワルツ」が放映された後、周囲に変化はありましたか?
そうですね。周りの人が気づいてくれるようになりました。ファンが増えているのも感じますし。でも、外では“ああ、気づいてくれるんだな”と思う程度で、自分ではあまり意識しないようにしてるんです。気にすると自分が限られた世界で生きているようで嫌だから。気を楽にして生きていきたいと思っています。
――あなたはユン・ソクホ監督にとても感謝しているそうですね。
ユン監督は、まず俳優の感情を引き出し、絶頂に至った時にカメラに収めてくださるすごい方で、私のような演技初心者にとっては、とても大きな力になったと思うんです。演技指導においても「目に演技者の真心を込めなければならない、それが人にもそのまま伝わるから」という教えを心に刻み、これからも演技するつもりです。
――心の奥の感情を表現するシーンが多かったと思いますが、そんな役作りの秘訣は?
例えば、イ・ソヨンさん演じるイナとピアノ練習室で会って、言い争いになる場面。チェハがイナにビンタを食らったところで、台本には“一筋の涙を流す”と書いてあったんですが、それがどうしてもうまくいかなくて…。家で1人でやってみた時はうまくいったのに。監督の言葉も考えながら随分悩みましたが、(できなかった理由は)結局私がその感情を感じ取ることができなかったからなんですよ。だから一番重要なことは、キャラクターが何を表現しようとしているのかで、その感情を感じとることさえできれば、表現するのはそんなに難しくはないと思いました。
――チェハの役作りはどのように?
たくさん研究しましたし、大いに考え、大いに悩みました。チェハ(=スホ)という人物は幼い時に心に深い傷を負い、自分の人生ではなく他人の人生を代わりに生きることになるんです。そのアイデンティティに混乱をきたした人物が、本当の自分のアイデンティティを取り戻す過程を描こうとしているドラマなので、そこを重点的に考えました。果たして他人の人生を生きる人の心はどんな心境なんだろう?といろいろ考えて。そして僕が見つけた結論は、(スホは)他人を生きるのではなく、自分の人生を生きてはいるけれど、外部から遮断された人生を生きていたんだと考えたんです。
――ハン・ヒョジュさんがあなたのことを明るい性格だと言っていましたが、実際の自分の性格とギャップのある役は大変だったのでは?
私は普段は明るい方です。人と会うのも好きですし、よく笑うし、でも暗い役が大変だったというわけではないんです。(クランクイン直前にキャスティングされた)ヒョジュさんと違って、私は2ヶ月ぐらい準備期間がありましたから、その時に子役が撮った幼い時期の映像を見たんですよ。美しいけれど悲しい場面でした。それが、まるで自分の幼い時の記憶のように心に焼き付いて、チェハの傷を思うとその幼い頃の痛みがよみがえりました。
作品に出会うのも縁のひとつ これからも出会えると思います
――ドラマの撮影中にダニエル・ヘニーとの殴り合いのシーンで骨折をしたと聞きましたが、ケガの後遺症は?
幸いまったくありません。本当に神様に助けてもらったようです。
――ダニエルも落ち込んでたのでは?
とっても、むしろ私の方が申しわけなかったくらいです。
――1週間で撮影に復帰されたとか。よく乗り越えましたね。
「春のワルツ」はチェハが自分のアイデンティティを取り戻す過程を描いていますが、その裏には俳優ソ・ドヨンが自分を克服する過程も描かれているんです。実際、ケガした時は、手術もして、とても撮影できる状態ではなかったんです。医者にも止められましたし、顔を洗うことさえできなくて、というのは(骨を)ピンで固定した状態ではなく、パズルを合わせるように、そっと並べて置いただけのような状態だったので、ほんの少し衝撃を考えただけでも危険だったんです。でも、どうしても夢を失いたくなかったんですよ。視聴者とその約束も守りたかったし、ですから危険を覚悟で臨みました。
――「春のワルツ」共演者との現在の関係は?
親しい友人になりました。しょっちゅうというわけにはいかないけど、よく電話をしますね。メールを送り合ったりもして、新作に出たらお互いモニターしたりしますね。たまにお酒も飲みますよ。
――ダニエルやヒョジュ、ソヨンの出演映画も観られましたか?
もちろん。「ミスターロビンの口説き方」(前号P66参照)のダニエルさんはカッコいいですよね(笑)。言うまでもないけど、「とても特別なお客様(原題)」(P58参照)のヒョジュさんは“女チェハ”みたいだったし、「覆面ダルホ(原題)」(P74参照)のソヨンさんは、「春のワルツ」の時は気付かなかったけど、とってもきれいでした。どうして気付かなかったのかと思ったりしました(笑)。
――様々な場で活躍している友人がうらやましくない?
チャン・ドンゴン先輩が「作品に出会うのも縁だ」と言われたのを聞いたことがあるんです。なので、これから私もいい作品に出会えると思います。
――そんなあなたも新作ドラマ「健忘症(原題)(P56参照)に出られましたよね。どんな役柄ですか?
ひどい健忘症の若者ソ・ジヌという役です。物忘れの度合いがひどすぎて、自分の彼女の事もしょっちゅう忘れてしまうほどです。でも頭では忘れても心では覚えているというのが主題で、その過程で起きる様々なエピソードが描かれています。
――役作りで苦労した点は?
難しい点はなかったですね。「春のワルツ」でいろんな経験をしたせいか、撮影も楽しみながら楽にできました。チェハは暗い部分が多かったけど、ジヌは明るいのでチェハの思い雰囲気から脱し、演技も楽にできました。
――撮影現場の雰囲気は?
とてもよかったです。監督が新人だったこともあって、スタッフは監督を盛り上げようと協力的でしたから。おまけに実験的で活気にあふれた雰囲気でした。
――「春のワルツ」との違いは?
撮影の過程はほとんど同じでしたね。しいて言えば、眠ることができたことかな(笑)。「春のワルツ」ではほとんど1時間とか30分ぐらいで、全く寝る時間がないこともありました。
――相手役の女優イム・ソンオンさんとの呼吸は?
とてもやりやすかったですね。ソンオンさんが明るい性格でキャラクターも合っていましたから自然な演技ができました。
――今回共演者とのやりとりで勉強になったことはありましたか?
演技者としてソンオンさんの方が先輩で、私の苦手な部分を上手く演じられているなあと思いました。
――今回のドラマで是非ファンに見てもらいたいシーンは?
愛する過程です。頭では忘れていても心は覚えているというジヌの愛を中心に見てほしいです。実際、台本を読んだ時は、完全には理解できなかったんです。ですが、最後のナレーションに「私の心が覚えていますから、頭が忘れても、私の心が覚えていますから」というのがあって、それがとても気に入ったんです。この台詞を言うために、このドラマの中には多くの出来事があったんだと思いました・
缶ビールを持って川に行って並んですわりながら話したいな
――もし健忘症の彼女がいたら?
本当に彼女のことを愛していたら、そんなことは問題じゃないと思います。そんな姿も含めて愛するのが本当の愛だと思いますから。
――もし歳をとって、自分の奥さんが痴呆症になったら?
自分が結婚し、生涯を共にするパートナーだったならなおさらです。その人が病気になったからといって、捨てることはできないでしょう。(捨てるのは)論外ですね。たぶん私が最後まで面倒をみるでしょう。
――では、どんな女性が好きですか?
顔がきれいとかスタイルがいいとかいう外見よりも、魅力に惹かれます。自分だけの魅力を持っている人に惹かれますね。でも、その魅力が何なのか説明するのは難しいです。もう1つは、積極的な女性が好きです。自分の仕事を持って積極的に豊かに生きる人が好きですね。
――もし、彼女をデートに誘うとしたらどこがいい?
漢江(ソウルを流れる大きな川)がとても好きです。夜景もきれいだし夏は涼しくて、デートの場所には最適です。漢江に行くと話しがはずむようです。缶ビール1本持って行って、並んで座って川を見ながら話すのがいいんじゃないかな。
――経験ありそうですね?
ありますよ、経験は(笑)。
――缶ビールを飲みながら?
ええ、でもコースっていうわけではなくて(笑)。(単に漢江が)好きだから。
――ところで最近、大学に再入学されたそうですね。
今日も行ってきたんですけど楽しいですね。2000年に他の大学に入ってた時は、面白くなかったんですよ。
――その時の専攻は?
生物学なんですが、自分と合わない勉強をしなければならなかったので。(今は)自分がしたい勉強ができるようになったので、とても楽しいです。まだ(大学に入学して)数日しか経っていないのですが、学校に通って勉強できるのがとても楽しいです。新入生たちと一緒に過ごしているので、若返った感じもするし、7歳違いだけど、みんな自然に接してくれてるし。昨日も授業でミュージカル「明成皇后」を観て感想文を書く宿題が出たんですよ。で、みんなと一緒に行こうということになって、地下鉄に乗って観に行ったんですよ。
――(年下だから)おごらなきゃいけなかったのでは?
ええ、ご飯をおごったら、みんなとても喜んでましたね(笑)。
――では最後にこれからの韓流について思うことは?
韓流の流れは、流れる“流”と書くのですが、その流れが“有”(※韓国では発音が流と同じ)になったらいいですね。流れる文化ではない、韓国文化がそこに存在するという意味になったらと願っています。
――今後の予定を。
4~5月は日本でのプロモーションの予定が多く、忙しくなると思います。だから上半期は忙しいかなと。下半期はいい作品との出会いがあればいいですね。
――最後に日本のファンに一言。
BS2で皆さんとお会いしてきましたが、僕が期待していた以上の愛と関心を持ってくださったので、ほんとうに嬉しいです。今度は地上波放送でもっと多くの方々とお会いできるはずなので、また直接お会いできるのをワクワクしながら待っています。これからも愛してください。ありがとうございました。
取材記者MEMO
ソフトなイメージでした。声は低めで優しい感じ。撮影している時、高い身長を丸めて調度品の鏡(写真にもある)を見ながら、自分で前髪を直していたのが印象的。取材終了後、偶然ハンドプリンティングをしている様子も撮影できてよかった。
(略)
P50~53 ドヨン王子が東京に春を連れてやって来たっ!! 4ページ掲載
P54~55 「春のワルツ」ファミリー in 北海道 2ページ掲載
P56~57 ドヨンの最新ドラマ「健忘症(原題)」を徹底紹介! 2ページ掲載
P58~61 ハン・ヒョジュ撮り下ろし独占インタビュー 4ページ掲載
P62~63 ウニョンの生みの親 スタイリストにインタビュー 2ページ掲載
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