FC2ブログ

2019-08

「夜叉」第9話完全日本語版 -- by Camoさま

チスンの家の前(昼間)

血だらけになったペッキョル、びっこをひいて家に。



(使用人の声): 旦那様! 大監 殿~~! 


同、広場(昼間)
ドアをあけて出てくるチスンとチョンヨン.



チスン: 内禁衛将!

      おお、なんと・・ 
      どうしたというのだ?!

ペッキョル: ... 申し訳ありません、 襲撃されました。

       
        ... 黒雲剣がまだ残っています。

一週間前

宮廷廊下---寝室(昼間)

ト・シピョンが内官2人を同行して歩いていく。
寝室前に立てば、中で王とインビンの笑い声が聞こえてくる。


         
ト・シピョン: (内官2人に) 退け。




ト・シピョン: 殿下. シピョンです。

・・・・

王(声): あぅ! 


(ドアを開ける)

ト・シピョン: 殿下

王: お、 ト内官. ...何の用だ?

ト・シピョン: ... 折り入って申し上げるお話がございます。

王: 今? ...


   ト内官の話だし、私が聞かなくちゃ。

   うん、何だ?

ト・シピョン: 僭越でございますが....

インビン: 席をはずせと?

王: いや、インビンはそのままいて。

インビン: (ト内官を見て) よいのか ?

ト・シピョン: ... (拒絶表示)

インビン: 殿下. 退いています。 

王: あ、いや、... ..。



(インビン、外に出て行く)



王: ふー・・・ . で、何事だ?

ト・シピョン: 左相大監の息子、
        カン・ソクチュが発見されました。

王: そう?  誰が捕らえたのだ? 義禁府か?
   まさか左相大監に先手を奪われたのではないだろう?

ト・シピョン: 義禁府が逮捕する直前に、自決しました。

王: 自決?

ト・シピョン: はい。 左相大監の前で自決しました。

王: 父親の前で?



川岸丘(昼間)

ヒョジュがソクヂュの遺骨を持って歩いていって、
後ろにチスンと孫娘、ペッキョルとチョンヨン.



ト・シピョン: (ナレーション) 葬儀を行うこともせず墓もつくらず、

         荼毘(だび)にふして川にまいておりました。




チスン: (孫娘に) お父さんに最後のお別れをしなきゃね。



ペッキョルの回想 (8話)

刃物で刺されたソクヂュが驚いた顔で見る



ソクヂュ: 義弟??





現在、川岸丘(昼間)




チョンヨンの回想 (8話)

ソクヂュが死ぬ直前、最後の力で手をあげてチョンヨンを示す。



現在、川岸丘(昼間)




宮(昼間)


ト・シピョン: 明日宮殿入りしてその間の事情を詳細に申し上げます。

王: フフッ・・ はははは・・ はーはっはっはっは・・

ト・シピョン: ... 殿下.

王: 残念だね。 残念. ...(笑) 葬式をなぜしないのだ?

   直接弔問に行って左相の顔を必ず見なければならないのに..
   フッフッ・・ そうだろ? ト内官?

   フッフッフ・・ へっへっへ・・ 


ト・シピョン: ・・・




チスンの家、居間(昼間)

チスンが文を話し、ヒョジュが震えながら筆を持つ


チスン:  “亡くなった母親が常に肝に銘じろといった
      二つの字. 勤と謹

勤-まじめな  謹-慎む

・・そのうち勤学は実行に移して
      一寸の時間も無駄に使わないで生きたが、”

      勤學 学問に努めること

チスン:  “謹身には毎度失敗して気を付ける心が不足しました。”

     謹身 身なりや行動を慎むこと

チスン: “たとえ一瞬の失敗だったとはいえ、
      人を殺して逃げたので、
      どうして容赦を望みますか?”



チスン: “私の身は死ぬのは少しも恐ろしくないが、

      残されたお父様と兄弟らが体験する
      侮辱の歳月が胸が痛いです。”

ソヨン: 嘘! ぜんぶ嘘よ !

チョンヨン: お嬢様. 気をお鎮め下さい。

ソヨン: ...

チスン: ... “私の身を捧げて国法を守って。”

ヒョジュ: ... (筆をおいて)  お父さん. 私はこれは... 書けません。

チスン: ... “一族を生かすことができることを願うだけです。”

ヒョジュ: ... ソクヂュは、遺言も残すことができませんでした。

チスン: この愚かな奴! 
      一族の興亡がこの紙一枚にかかったことをなぜ分からない?

      ことを終えようとするならソクヂュの遺言状が必要だ。

ヒョジュ: 申し訳ありません。 私は書けません。

チスン: 私が書かないでお前に書かかせる意を分からぬか?

ヒョジュ: ... 分かります。

チスン: 何だ? 私の意とは?

ヒョジュ: 長男で責任を負えということではないですか?

チスン: ... それでも書けぬのか?



ヒョジュ: 申し訳ありません。    (外に出て行く)

ソヨン: お兄様.!   (追って出ていく)





チスン: 内禁衛将.  

 君がしてくれるか?


ペッキョル: ... はい。






チスン:  必ず・・






チスン: .. 必ず... 犯人を捕らえてくれ。





チスン: これは左議政が言う言葉でなく、
      息子を先に見送った父として言うのだ。.

ペッキョル: ... はい。

チスン: 糸口があるといっただろう? 確か君が話したが...

      誰がソクヂュを死地へ追い立てたのか?

ペッキョル: ... 緻密な謀略と大胆な実行力を見た時、
        推し量れる犯人がいます。

チスン: 誰だ?

ペッキョル: 黒雲剣がまだ残っています。
        手足を切ったがまだその根元が残っています。

チスン: やはり君もそう考えたのか?

ペッキョル: 黒雲剣らが使った剣術もそうで、
        首領は意外にも内官の中におります。

チスン: だが、今回の件
      どうも黒雲剣がしたと見るには、少し違って
      偶然がとても多くて、経済的な利益があまりに少なくないか?

ペッキョル: ... 内官ら連中があまりにもに閉鎖的だとか
        捜査がのろいのですが、今回は必ず根元を捜し出します。



同、あずまや (昼間)

チョンヨンが歩いてきて立ち止まり遠くを見ている。

ペッキョルが後からついてくる。



ペッキョル: ... 大丈夫か?

チョンヨン: 私の代わりに犯人を作ろうと?

        大監をとても軽く見てるんじゃないの?

ペッキョル: ... いない犯人を無理に作ることにはならないだろう。

        幸い大監は敵が多くて。 そのうちの一つを利用するんだ。

チョンヨン: ... あなたと私は行く道が違うわ

        こういうことでは出世の道が阻まれたらどうするつもり?

ペッキョル: 出世の道が阻まれる程度で終わるならば、
        私たちは本当に運が良かったんだろう。

        そこまで幸せな人間ではないだろう、
        お前も私も.

チョンヨン: もし私が黒雲剣とグルならばどうするの?


--------------------------
ペッキョル: ... お前.. 黒雲剣なのか?

チョンヨン: でも分からないでしょう。

ペッキョル: ... 今回のことはみな計算しておいた。
        予定通りいけば何の問題もない。

        お前が無駄なことさえしなければ、問題ない。

チョンヨン: フッ 無駄なこと? ...何、復習を続けること?

ペッキョル: 復習はだめだ ...辛いだろうが兄はもう忘れて。

        代わりにこれからは私がお前を守るから。

チョンヨン: ... いつか聞いた話ね。

       その時も必ず守ると言ったよね。

ペッキョル: 今度は違う。 私を信じて。




同、チョンヨンの部屋(昼間)



チョンヨン:  ...白禄兄さん. 少しだけ待っていてね

        私はもうすぐ行くわ



朝鮮に戻った白禄、パクポ、ムミョン.


       釜山、東莱(トンネ)浦口(船の出入口)



パクポ: 昨今こっそりと隠れてくる倭人らが
      多いとはいうけれど、

      ああして色目人がきても無事通過した. 
      
       色目人 西洋の外国人を称する言葉

      くるやいなや賄賂(ワイロ)受け取る虫か?



白禄: 何、船が他の所に行かないで朝鮮にちゃんと来たのでしょう。


パクポ: ああ。 どこへ行こうか?

白禄: そうですねぇ

パクポ: 漢陽(ハニャン)にいる友人に会いに行かない?
      君、王とよく知る間柄だって?

白禄: フッ  (歩いて行く)

パクポ: おいおいおい・・


パクポ: 分かった。 王と友人であること分かったから、
      わけもなく問題起こさない。

白禄: 俺はすでに死んだ人間なのに、官吏が俺をどうしますか?

     ただし、知っている人であるほど避けなければならないから、
     行く道がもどかしいですね。

ムミョン: ひとまず、どこか居酒屋でも行って薪ちょっと割って
       クッパでも一杯しよう。

白禄: そうしよう

パクポ: ほほ~ 菩薩らはなぜ頭使うのがその範囲か?

      このパクポ. 二十年の間、異郷で暮らせど財布は軽くても、

      食事の心配はしたことがないね。
      なぜか?  私には技術があるせいだろう。

      さあ、行こうっと。



東莱(トンネ)キバン(夜)


パクポ: (持ち札)見よう。

ほっほっほ・・

      さあ、では私が頂きます。

      おい、どんどん増やして行こう!         


(別の部屋で男が親分に耳打ち)

親分(ユ・セユン):  何? いくら負けた?


(立ち上がって行く)



同、廊下--他の部屋(夜)


セユン: 引きずり出せ!



(セユンがパクポらの部屋に入ってくる)



セユン: ...



パクポ: (笑) とっくに死んだと思っていたが、
      君も本当にあっぱれだ。




同、一方 部屋(夜)



セユン: 賭博ならば負けたことがない私だが、

     パクポの奴にだけは勝ったことがありません。

パクポ: 何言ってるの. 夜通し勝っても、
      朝見ればお金取っていくのはこのガキ...

セユン: はっはっは・・

パクポ: 意味の無い事言ってこの~、まあ飲もう!





セユン: ところで、このお二人様はまた、どんな縁なのか?

パクポ: ああ、この二人を言ってみれば、関羽、張飛に 
      趙子龍、魯智深 混ざったようなそんな武士で...

        【*関羽、張飛、趙子龍(趙雲)=中国 三国志の五虎将軍の武将】
        【*魯智深=小説『水滸伝』に登場する人物。=花和尚】 



白禄: そうじゃなくて、 漢陽(ハニャン)七牌通りで
     小さな店ひとつ構える商売人です。

セユン: 気を付けなさい。 パクポこの男は
      すぐちょろまかすから...はっはっは

パクポ: えーぃ

白禄: 離れていてかなり経つからだが、
     漢陽の知らせをちょっと聞けますか?

セユン: 何でも尋ねなさい。

白禄: ... 今、王は誰ですか?

セユン: はい?

白禄: 宮廷内侍府に物を納品しましたね。
     また取り引きを再開できたら良いですが...

     ひょっとしてその間 反正にでもあって 知っている人が
     みな退いたのではないか心配になりますので。



(セユンが足を震わせ始める。それを見るパクポ.)



セユン: ... 心配しなくてもいいだろうね。
       王が初めて宮に入ってきた時は、
       一ヶ月中に追われて出ていくと思ったのに、
       今は結構勢力があるという噂です。


パクポ: さあさあさあ、それはそうと、
      おや、昔なじみ接待を般若湯(=酒)程度で済ませるつもりか?

セユン: 心配するな. 私が東莱(トンネ)にあるすべての酒、肉、女を
      この部屋にいれるから。

パクポ: 言うだけ?

セユン: ん、 私は用がちょっと残ってるから先に出るよ。 (席から立って)

      何でも必要なことあれば... 金を出してさせて。

パクポ: はっ


(セユン、笑って外に出て行く)



パクポ: はぁ~ もう行こう。

白禄:  信じることができる友人ではないんですか?

パクポ: あの友達のクセなんだが、
      嘘をつくときは必ず足を震わせる。

      ひどく震えるのを見ると、
      今すぐ官衙に行く気だ。 あいつは

白禄: 私はそうだとして、おじさんはいったい
     何の罪を犯したから逃げますか?

パクポ: いつか君が率直に君の罪を語れば、(杯を飲んで)

      私も私の罪を話すとも。



(ムミョンが口笛で危険だという信号を送る)



同、部屋の前--廊下(夜)

セユンら一味との格闘



パクポ: 友情のようなことは期待もしなかったが、
      今は商道徳も大変なのか?


セユン: いや、何か誤解があるようだけど。..

パクポ: やかましい !




白禄: まあ行きましょう。 (外に出て行って)

パクポ: 本音はここにあるお金全部
      掻っ攫って行きたいんだけど。 そのまま置く。

セユン: ... ありがとう。

パクポ: 私は私が汗を流して得たものでなければ欲は出さない.

      これが賭博屋の商道徳だ。 分かったか?

セユン: ... ウン。 肝に銘じるから。 

パクポ: ちっちっち・・ 
      だから関羽、張飛に何と(格闘の達人と)言っただろうが。




道 

白禄、パクポ、ムミョンがキバンを出て通りを歩いていく。

(時間経過) 山道を歩く三人.



パクポ: おい、待ってくれ はぁはぁ・・





山(夜)


白禄とムミョン
夜空に流星



ムミョン: 行首. 流星が落ちれば今誰か死んだって、そうだろ?

白禄: そうだな。  くくっ (笑)

ムミョン: 何 ?

白禄: いや、お前も俺も 今まで流星ものすごく落としたみたいで。

ムミョン: (笑) 落としましたよ。 ...ものすごく。

白禄: 星が俺らをとても嫌いだというけど? 




白禄: ムミョン。 ...俺達もうそろそろ別れよう。

ムミョン:  行首. 俺は、 俺達がまた・・

白禄: 話を聞け。 俺は漢陽へ行かないよ。

     無念に死んだ黒雲剣同僚らに申し訳ないが、
     復讐はしないことにした。

     もう人を殺すことは疲れた。

     お前を見ていると 度々 無念に死んだ黒雲剣同僚らを思い出す。

     多分お前も俺と同じだろ
----------------
白禄: 俺たちが一緒にいてると、
     いつの日か堪えられずに漢陽に走って行って

       カン・チスンの子分らを殺したり、俺たちが死ぬだろう。

ムミョン: 死ぬのが恐ろしい?

白禄: (首を横に振り) ・・全く。   
     俺はすでに人々には死んだ人であることを・・

ムミョン: ... じゃあ弟のために?
      復讐しようとすれば、弟も殺さなければならないから?

白禄: ...

ムミョン: でなければ、女のために?
          カン・チスンの妾に入った?



白禄: 二人を幸せにしようとあらゆる努力をしてみたが、

     努力すればするほど、ことは絡まっていって。

     もしかしたら今のように
     私がいない方が最もうまくいったのかもしれない。

     このまま私さえいなくなれば、みな気楽に生きることができて。

ムミョン: ... 幼かった時、母さんが俺を捨てて家を出て行った。

      それから七年後に偶然 提川(チェチョン)の
      五日市で母さんに会ったが...

      母さんがそうだった。

      ‘私がいなくなるのがお前は幸せだ’

      ...俺は理解することができなくて。 
      お互い好きな人々同士、別れるほうが幸せだということ。

      それ 格好つけて互いに騙すことだね。

白禄: チョンヨンがいて俺は暮らせたが、

     俺がチョンヨンに何か役に立ったのかは自信なくて。

     ミヨを見ろ。 俺は本当に助けたかったが、
     結局俺のために死んだ。

     チョンヨンまで間違ってはならない。

ムミョン: ... それは行首の考えで、
      チョンヨン. その女の考えは分からないじゃない。

      どんなことがあっても行首に会いたがるなら ?

白禄: もう寝よう。

     今した話そのまま流して聞かずに、よく考えて。




同、山(朝)

焚き火が消えている。 ムミョンがいない



パクポ: この野郎は朝っぱらからどこへ行った?

      水ちょっと汲んでおけとそのように話したけれど。

白禄: 去りました。

パクポ: 去った?

白禄: 別れようといいました。 俺が.

パクポ: 何の話をしてるのか...

      さ~あて、どこへ行こうか~?





宮全景(昼間)



宮廷、執務室(昼間)


チスンがソクヂュの遺言状を胸高さで持って王に歩いていく。

チスンが差し出す遺言状を受けるト・シピョン. 王に伝達する。



チスン: 醜い子供が残した遺言状です。

      色々なうわさで混乱された殿下に
      真実を申し上げることができると思い持って参りました。

王: ... 傷心が大きいです。

チスン: その間*臺諫と*弘文館の弾劾が激しかったのに、

      この老臣を大切にされた殿下の聖恩に
      身の置き所もございません。

*臺諫(テガン)官僚を監察弾劾する任務を持った官庁
弘文館(ホンムングァン)王の諮問に応じる事を受け持った官庁


                   【*追記: 司憲府•司諫院 両機関の総称】


王: ちがいますよ。 私は左相大監を信じていました。

   ただ憂いだけしていたところで、
   事がここに届くよう何も助けを与えることができなくて心が重い。

チスン: 聖恩が極めて大きいです。
      ...しかしながら、殿下.

     この老臣は百官の上席にいるには既に功徳は終えました。

     避嫌をしようと思うので允許して下さい。

          
        避嫌 疑惑を避けること





王: 今このように退けば、
   結局、私が噂に振り回されたことになるが。

    ここに事件の真実と大監の心が明確だから。
    辞職までする必要がありますか?

   ...ただし、あなたが大事な息子を失って
   傷心した心情をなだめる時間が必要ならば、...
    そこまでは止める事ができないでしょう。




すすきの山道

白禄とパクポが歩いていく





チスンの'安家'(=接待所) 部屋(昼間)

チスンと向かい合うチヒャン


チヒャン: 左相大監.  どれほど傷心が大きいですか。

チスン: 左相?  今は左相ではないね。

チヒャン: はい?

チスン: 辞職を求めたよ。
      しばらく退いているはずなのだが、
      君の助けが前よりもっと必要だろう。

チヒャン: ... はい。

チスン: とにかく、遠い道来させて申し訳ないね。
      時が時だけにキバンに行くことはできなくて。

チヒャン: いいえ。 呼んで下さって感謝するばかりです。

       いっそ今すぐにでも大監宅へ訪ねたかったが、
          そうできない私の卑しい身分がうらめしかったです。

チスン: 君の気持ちは確かに受け取るからね。

チヒャン: させて頂くことは何ですか? 何でもお受け致します。

チスン: 黒雲剣が私の息子を殺したよ。
        今回こそその根元を掘らなければならなくて
      内禁衛将が内官らを調査するのだが、
      一緒に助けるように。

チヒャン: はい。

チスン: 状況によっては...

チヒャン:  毒を使います。 証拠は残りません。

チスン: ... 信じるよ。

チヒャン: ... ヨンは元気ですか?

チスン: もちろん。 多いに助けてもらってるよ。

チヒャン: 幸いです。
       本来新しい家族が入ってきて、良くないことが起これば、
          理由なしに非難を一身に受ける場合が多いのですが。

       大監がよく見てやって下さいませ。

チスン: 心配ないから。
     ...ところで君はヨンにどこで会ったのか?

チヒャン: ヨンがキバンに訪ねてきました。
      故郷の人を探すと言いながら。

チスン: 故郷の人?  誰?

チヒャン: 分からないです。 結局会えなかったので...
          重要なのですか?

チスン: いや、たいしたことではなくて、
        時に合わせて贈り物でもしようとするなら、
     もう少し知らなければならないと思うから

     これまで私がヨンに対して分かっていることが
     あまりなかったんですよ。

     ...それでは先に行くからね。
     君は時差を置いて出てくるように。


(チスンが出て行く)


チヒャン: ・・・





同、廊下(昼間)

歩き出したチスン. しばらく歩みを止めて考えに浸る。



チスンの回想 (8話)

息をひきとった息子を抱いて音もなく嗚咽するチスン.

チョンヨンとペッキョルが人々隙間で手を握っている。









現在、チスンの安家 (昼間)

チスン: ... 故郷の人とは・・



(チスンの姿をじっと見ているチヒャン)


.

チスンの家、ソヨンの部屋(夜)



ソヨン: 無駄骨させました。 私食べません。

チョンヨン: 饌母(炊事婦)から聞きました。
        カン氏の家の米はこれ以上食べないといったんですって?

ソヨン: ... はい。

チョンヨン: これは召し上がっても大丈夫です。

        私が市場に行って新しく買ってきた米で作りました。

        私の誠意を見て、ひとさじだけ召し上がってください。

ソヨン: ... 食べたくありません。 食べれば...

チョンヨン: 亡くなったお兄様に申し訳ない・・でしょう?

        いっそ死ねば冥土にいるお兄様を早く会えると思って?

ソヨン: ... (涙) 




チョンヨン: お兄様がお嬢様にこう言ったんですってね

        かわいそうな妹... 君は必ず生き残らなければならない。

        お兄様のお言葉を聞かなければならないですね。

ソヨン: ... はい。

チョンヨン: 私たち明日、寺に行きましょ。

        お兄様がくやしくて冥土に行けずに、
        九泉(死後の世界) を飛び交うかもだから。
         ...一緒に祈りましょ



ソヨンの部屋(夜)

戸の向こう側で誰かの影が過ぎ去る。



ソヨン: 誰なの?



(起きて外に出て行く)



廊下(夜)


ソヨン: 大きいお兄様ですか?




ソヨン: ... ソクヂュお兄様?



(ソクジュの部屋を開ける)
----------------------
ソヨン: きゃぁああああ



(ソヨンが気絶する)



(首吊りの人が下に降りてきて布を取るとチョンヨン)




途中の小屋 (夜)

白禄が荷物の中に手紙を見つける


ムミョン(声) : 行首. チョンヨンに会って行首に対する気持ちを尋ねます。

          二回も私の命を助けたことに対する恩返しというには
          つまらないが、行首が人を切ることより
          チョンヨンに会うのをさらに気兼ねすると
          仕方ありませんね、 私が出るしか。



白禄: ・・・



チスンの家(夜)


同、ソヨンの部屋(夜)

ソヨンが汗を流して横になっていて、

チョンヨンとヒョジュが並んで座っている。



ヒョジュ: 別堂がおられなかったら大変なことになるところでした。

チョンヨン: お嬢様は体がかなり虚弱になられました。

ヒョジュ: 体も体だが、
      幼い時から唯一 小さい兄さんに従いましたから。



(ペッキョルが入ってくる) 



ヒョジュ: 来たか

ペッキョル: ・・

ヒョジュ: ソヨンが幻影を見て気を失ったが、

      別堂が幸いはやく発見したよ。

ペッキョル: ... お義兄さん. お義父さんが私に
        お兄さんを裏庭へ呼んでくれと仰いました。

ヒョジュ: そう?  何かご用だろうか?

ペッキョル: さあ・・ そこまではよく分かりません。


(ヒョジュが出て行く)



ペッキョル: 何かしたのか?

チョンヨン: 亡霊一つくらいは出入りしてもおかしくない家でしょう?

        これまでこの家のために死んだ者たちがどれくらいだか ?

ペッキョル: ... 私を信じろといったではないか。
        もうこれ以上は本当に危険だ

チョンヨン: いつでも密告して。
        私の正体を大監に告げて、功績を立てて。

        そのままはちょっと何なので、
        黒雲剣の指示を受けた手先といえば良いわね。

ペッキョル: チョンヨン。

チョンヨン: どうせ見つけられて死ななければならなかったら、
        あなたの役にでも立てばいいわ。

(ソヨンが意識を回復する)



ソヨン: ... あなた?

ペッキョル: 私です。 ...大丈夫か?

ソヨン: 怖いです。 死んだ兄さんを見ました。

ペッキョル: バカなことを.   





(チョンヨンが席から立って外に出て行く)

法堂(昼間)

ソヨンが拝んでいる



法堂の前 (昼間)


チヒャン: 痩せたよ。 顔色も良くないし。

      おばけはあんたが見たんじゃないの?

      ...家に良くないことがひきつづき広がると、
      人の機嫌をうかがうだろう?

チョンヨン: いいえ。 皆良くして下さいます

チヒャン: そう? それは変だね。

チョンヨン: なぜですか? 皆良くして下さってはいけませんか?

チヒャン: 人というのはそこまで善良に出来てはいないでしょう?

       もしかして、ヨン あんたが油断しすぎてるんじゃないの?

チョンヨン: 姉さんもほんとに。
       そんなに心配なら、しょっちゅう遊びにきて下さい。

チヒャン: あそこに私がどうやって行くのよ ...
       私たちこんな風に時々会おうって。





(執事がチヒャンに呼びにくる)

執事: もう行きましょう

チヒャン: 分かったよ。

       先に行くから。

チョンヨン: もうですか?

チヒャン: ウン。 大監に任せられたこともあって
       すごく忙しいの

       あんたに会おうとわざわざ来たのよ。



チヒャン:  ヨン. ...一瞬も油断してはならない。

       あんたは今戦場の真ん中にいるのと全く同じで・・

チョンヨン: ... ありがとう、姉さん

チヒャン: ありがたがることじゃなくて。
       もし、あんたに問題が生ずれば、
         私まで危険になるから言ってるのよ。

      目を大きく開いて過去は捨てて。
       ...分かった?

チョンヨン: ... はい。


(チヒャンと執事が行く)




ムミョン(声) : あなたがチョンヨンという方でしょう?


(振り返るとムミョン).


チョンヨン: ... どなたでしょう ?

ムミョン: 黒雲剣です。 行首李白録を迎える....


チョンヨン: @@




チョンヨン: 白禄兄さんはもう死んだけど...



ソヨン(声) どこにいらっしゃいますか ? (チョンヨンを呼んでいる)



ムミョン: 明日、同じ時間、この寺の上の庵においで下さい。

       必ず話すことがあって。

チョンヨン: だめです。 そんな余裕ないです。



(ソヨンが来る) 

ソヨン: そこにいらっしゃるの? 


ムミョン: では。   


(ソヨンがこちらに向かってくる。 ムミョンは行く)




ソヨン:  あぁ、しんどい。
      でも百八拝してから心が一層安らかになりますね。

      来て良かったです。

チョンヨン: ... はい。



(陰でチヒャンの執事がこちらを見つめる).





チスンの家、広場(昼間)

'白雲剣'兵士たち6人が雑談して立っていて
ペッキョルが現れる



白雲1: すぐ行かれれば良いです。

ペッキョル: ... 皆ご飯は食べたのか?

白雲1: はい。 送ってくださった牛肉ごちそうさまでした。



兵士たち: ごちそうさまでした




ペッキョル: いいや。 ...ところで君.

白雲1: はい。

ペッキョル: 今回の任務は五人なら充分だから
君は家へ帰るように。

白雲1: いいえ。

ペッキョル: ... 先月産まれた息子、
顔も何度も見てないのではないのか。

白雲1: ... 隊長殿. かまいません。

ペッキョル: 命令だ。 家へ帰るように。
        仕事は私が終えるだろう。

白雲1: ... はい。







ペッキョル:  行くぞ



(ペッキョルと兵士たちが移動)



チスンの'安家' の 兵士の詰め所?納屋? (昼間) 
         


ペッキョルが入ってきて鍵をかける



ペッキョル: 今からお前たちの息を引き取る。

        お前たちに怨恨はないが、仕方ない。

        次の生に会えば必ず私に復讐しろ。



私兵1: 隊長殿?? 何故こうされますか ?!

道(昼間)

血だらけになったペッキョル、びっこをひいて歩いていく。



ペッキョル: 大丈夫。 全てうまくいくのだ。 チョンヨン・・ 大丈夫... チョンヨン

スポンサーサイト



テーマ:★韓流スター★ - ジャンル:アイドル・芸能

コメント

Camoさん、春頭さん

v-154このような大仕事をして下さってありがとうございましたv-435
またその節は、ストーリーやセリフが早く知りたくて、頻繁にお部屋におじゃましてしまい
失礼をばいたしました~v-401

v-263TVで昼間放送されている韓ドラを時々観るのですが
吹き替えにして字幕と照らし合わせてみると、吹き替えのほうのセリフが、結構、意訳的ですね。
解りやすい日本語にしたり、口の動きに合わせたりのこととは思いますが
時々、「え~っ」って思うほど、字幕と比べて吹き替えのセリフのニュアンスが違っていたりすることがあって、私はそういうのが結構気になるほうなんです。
あれ何とかならないものでしょうかね~v-403

お二人のは原文に沿って訳して下さったものなので、本来の雰囲気がより伝わってきて
とてもありがたかったです!v-410
ペッキョルさまの「おまえ」というセリフひとつしても、「ブイン」と「ヨボ」では
その時の心情に違いがありますものね。

水滸伝まで?

全く知らん、・・・武松は武術の達人・・・

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://lovedoyoung2.blog68.fc2.com/tb.php/7196-d3103b4b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

Riebom

Author:Riebom
2006年、NHKBS2で放送された「春のワルツ」を見て、ソ・ドヨンさんの魅力に撃沈しました!

We Love Seo Do-Young!が手狭になり、この度引っ越してきました。旧ブログもいつでも開店しておりますので、昔の記事をご覧になりたいお方はいつでもいらしてください。
http://lovedoyoung.
blog73.fc2.com/

管理人へのご意見ご希望、またはご質問などがございましたら、下記アドレスまでメールを受け付けます。
lovedoyoung0414
@yahoo.co.jp

また、mkmさまのブログ
SPRING WALTZ ピアニスト クリス・ユンの誕生と復活の物語
にて「SPRING WALTZ -ドラマで描かれなかった空白の15年」と「ドラマの後の物語」が発表されています。
http://springstory2.
blog12.fc2.com/
ぜひご覧ください。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

ソ・ドヨン (16)
ソ・ドヨン日本公式ファンクラブ (8)
KBS「あなただけ」 (98)
「いばらの鳥」 (87)
OCN「夜叉」 (56)
「いばらの鳥」紙芝居 (138)
「夜叉」紙芝居 (63)
「チング~愛と友情の絆~」 (138)
「チョルラの詩」 (90)
「チョルラの詩」試写イベント (46)
「天下無敵イ・ピョンガン」 (47)
「天下無敵イ・ピョンガン」エドワード動画 by mimi (14)
「天下無敵イ・ピョンガン」紙芝居 (26)
NHK「ハングル講座」 (40)
「チング」再視聴by春頭さま (2)
「チング」紙芝居byニャン吉さま (3)
「チング」紙芝居速報 (18)
「チング」サンテクシーン動画by春頭さま (21)
「春のワルツ」関連 (66)
「春のワルツ」BGMリスト (24)
「オー!サラ」 (1)
「止められない結婚」 (4)
「愛の記憶」関連 (1)
「ぼくは君に惚れた」 (1)
「快傑春香」 (3)
「海神」 (3)
その他テレビ番組 (73)
モデルドヨン (9)
日付記録写真による撮影日記 (12)
ソ・ドヨン掲載記事 (1387)
関連記事 (2115)
ツアー/ファンミーティング (214)
お出迎え・お見送り (71)
グッズの紹介 (41)
ファン活動 (105)
モバイル公式 (8)
ソ・ドヨンについて考える (281)
ダニエル・へニーの部屋 (177)
ハン・ヒョジュの部屋 (906)
「SPRING WALTZ - 空白の15年」 (5)
釜山のお勉強 (0)
はぴさまの写真 (20)
おまっちゃさまの作品 (16)
徐・勇さまの作品 (2)
イチゲンさまの作品 (87)
まぷママさまの写真 (2)
mimiさまの作品 (17)
ぴんくさまの写真 (5)
春頭さまの写真 (29)
ゆば~ばさまの写真 (15)
Hirokonさまの写真 (7)
ニャン吉さまの作品 (10)
青空さまのお写真 (7)
Camoさまの作品 (3)
Pansyさまの作品 (9)
どっきりポスター (5)
OPPESHAN22さまの作品 (18)
依依さまのお写真 (19)
花音さまの写真 (4)
チングBさまのレポート (7)
◎リスちゃんの写真 (2)
pukupukuさまのお写真 (39)
まあこさまのお写真 (3)
韓国の食文化 (14)
占い (2)
韓国旅行情報 (4)
妄想デート (5)
Riebomの写真 (66)
未分類 (153)
「あなただけ」紙芝居 (42)
春のくちづけ (5)

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード