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2019-08

「夜叉」第10話完全日本語版 -- by 春頭さま

先週の話~省略

パク・ユンの執務室

パク・ユン(E): 軍役を正しく立てなければ国が危険です。国初には新暦法が非常に厳しくて開国功臣の子弟だと言っても、忠順衛に属するように厳格に管理したが、今は名門の子弟は勿論のこと遠い田舍のネングゾックたちまで両班なのを立てて軍役を兔れています。
(新暦法-若い成人男子に賦課した軍役や賦役)
(忠順衛-王族や官吏または官吏たちの子弟や親族たちで組織した軍隊)

宮,王の執務室(昼)
パク・ユン(E):それゆえ、軍役を負うのは皆疲弊して頼るところない貧しい民たちです。両班にも軍役を生ずるようにして、傾いた制度を直ちに立て直し富国強兵の礎石をおいてください。

王:先代の時にも問題申し立ては多かったが、結局何の答えも出せなかったが、兵判が適時に上書をあげましたね。

パク・ユン:臣の性分が愚かで、兵曹判書を引き受けてからも問題を把握するのにずいぶんかかりました。問題が至急で、また大事だから照覧してください。

王:分かった。

ト・シピョン:殿下、良役変通に対しては多くの意見がありますから、他の大臣たちの意見も聞いてみるのがよさそうです。
(良役変通-国役に対して改革とその方案をあまねく成し遂げる言葉)

王:勿論です。大臣たちと協議しなさい。

ト・シピョン:はい。

王の寝室(昼)

王:君弱臣強を根本的に解決しようとすれば、軍役問題を直さなければならない。国に米一粒も出さない功臣たちが、自分の兵たちはどれほど多く準備するか。ト内官、お前なら分かるのではないか。お前がカン・チスンの兵たちとどれほど厳しく争って来たか?

ト・シピョン:殿下、良役変通は不可能です。

王:...一体なぜ?

ト・シピョン:この国の名門の両班全体を敵に回すつもりですか? 百年の間に、この問題に触れて生き残った君主はいません。

王:泰山のようににょっきと立っていたカン・チスン大監も私が倒した。今がすぐ改革を始める時だ!

ト・シピョン:まだです。殿下は今、橋ない川を渡っていらっしゃいます。心強い橋になってくれる勢力を合わせるまで、もっと忍耐しなければならない。

この時、外から聞こえるインビンの声 “不届き者!”
インビンが入って来る。

インビン:お前が、おそれ多くも殿下に命令するのか!

ト・シピョン: ...おそれおおいです。

インビン:聞いていれば、開いた口が塞がらないこと。

王:インビン、いいのだ。... 私が不徳で生じた事です。ト内官とは、いつも胸中の言葉まで言う間柄だから、理解してください。

廊下(昼)

王の寝室を振りかえるト・シピョン。

ト・シピョン(Na):パク・ユンのような理想主義者は味方にすることができる。しかし、忠言する女は危ない。

王の寝室(夜)

床の中のインビン。座って考え込む王。

インビン:兵曹判書の上書を見ました。うわさを聞いて強直なことは分かったが、実務にもたけていますね。パク・ユンこそ良役変通論を行うことができる適任者のようです。

王:私もそう思います。

インビン:でも、ト内官がしないと言えばしないのですか? 殿下は?

王:...考えをきいているのだ。

インビン:ト内官は殿下を、まだ子供だと思うようです。

王: ...

インビン:ト内官がずっとこんなに出てくるなら、カン・チスン大監との違いは何ですか?

王:言葉を選びなさい。

インビン:はい。

王:ト内官は、私のために命をかけた人だ。彼の言うことは皆私のために言うことだ。耳に逆らうからと、遠ざければ愚かなのは私だ。

インビン:私が至りませんでした。

山道(昼間)

山道を行くチョンヨン。後をつけるペッキョルの部下。
ムミョンに会うチョンヨン。

チョンヨン:白禄お兄さんに仕える黒雲剣と言いましたか? 私がちゃんと聞きましたか?

ムミョン頷く。

チョンヨン:よく生き残ったのね。どうして私に会おうとしたんですか?

ムミョン:行首の指示で来たのではありません。私が望んで来たのだ。

チョンヨン:お兄さんが残した遺品でもあるんですか?刀なら受け取りません。

ムミョン:あなたは...今幸せですか?

チョンヨン:恥を知りなさい。死んだ人を持ちだして悪戯をするなんて。

ムミョン:悪戯ではありません。李白禄は生きています。

驚いて振り向くチョンヨン。

ムミョン:...私の来た理由は。

そこへ突然飛んで来る矢。兵とペッキョルが表れて取り囲まれるムミョン。ペッキョルを見て動揺するチョンヨン。

チョンヨン:ここにどうやって来たの?

ペッキョル:下がって。(部下に)打て。

大勢の兵を相手に、互角に戦うムミョン。剣を抜くペッキョル。ペッキョルと相対するムミョン、追い詰められ罠にかかり竹槍に貫かれる。

妓房(昼間)

チヒャンに会いに行くチョンヨン。

チヒャン:来ると思ったわ。お茶をお出しして。

執事:チョンヨンお嬢さん、ちょうどお嬢さんが好きなボイ茶が入って来ました。

チョンヨン:(執事に)けっこうよ。(チヒャンに)お姉さん、私に話もなしに尾行を付けましたね。私たちの間って、このようにしかならないんですか?

チヒャン:やはり、大監の家の夫人になったら、感謝の仕方も分からないようね。助けてあげても腹を立てる。(外に出ようとする)

チョンヨン:どこに行きますか? 私の話は終わってないわ。
チヒャン:李白禄、そもそも、お前がその男の事なら火も水もいとわないのが問題だ。カン大監が、もしお前が黒雲剣の行首と情を交わした間と言うことを知ったら、何が起るの?... 今日のお前は、カン大監の死んだ息子のために神仏に祈りを捧げにお寺へ行って、黒雲剣の残党に襲撃を受けたの。分かった?

チスン家の奥

吊るされて拷問を受けるムミョン。

ペッキョル:黒雲剣だから拷問を受けても話さない訓練を受けたな。構わないさ。言っても言わなくても、お前はここで死ぬ。

カン・チスンが入ってくる。

チスン:黒雲剣を統べる内侍の名前は何なのだ?

ムミョン:黒雲剣は、ただ天の意思に従う。あなたも民心が天心と言うことは分かっているだろう。

チスン:むなしい事を言うな。 (ペッキョルに) 殺しても良い。

頷くペッキョル。続く拷問。

チスン家 別の部屋

チヒャンと執事が来ている。話を聞くチスン、ヒョジュ、ペッキョル。

チヒャン:準備が終わりました。見ますか?

チスン:相手は宮廷だ。毒なら鬼みたいな者等が幾重にも防御しているが。

チヒャン:問題ありません。(執事に) お見せして。

鳥籠のそばに蝋燭が用意してある。

チヒャン:(手ぬぐいを配って) 先に鼻を覆ってください。

皆、鼻を覆う。蝋燭に火をつける執事。

執事:蝋燭にヒ素をまぜました。指の節ほど燃えると鳥は死にます。人は蝋燭の半分が燃えれば気を失って、3分の2が燃えれば息が止まります。

ペッキョル:なるほど、蝋燭がすべて燃え尽きれば証拠も残らないな。

チヒャン:はい、敢えて罪を問ったら、幽霊が被るでしょう。では、大監、誰の部屋に蝋燭を立てれば良いですか?

チスン:うーん.... (悲鳴音が聞こえる部屋を見て) あの者が白状しなかったら、名前が分かる方法がないのか?

ペッキョル:いいえ、もう得ました。

ペッキョルのセリフに王宮のインビンの部屋の映像。手紙としたためるインビンと女官の遣り取り。

ペッキョル(Na):近頃、宮廷の多様な情報はインビンの所に集まっています。ですからインビンに仕える宮女一人を買収しました。インビンが父に送る密書を中間で横取りしました。インビンはなかなかの遣り手なので、刑曹判書である父を、むしろ指導しています。

チスン家ペッキョル部屋(昼)ペッキョルが偽造専門家に手紙を書かせている。

ペッキョル(Na):すべての事を娘と相談する刑曹判書の姿を確認すると、良い方法が浮びました。刑曹判書が娘に送る手紙を偽造して、黒雲剣の首長が誰なのかインビンに逆に問ってみるのです。

チスン家(昼)

ペッキョル懐から手紙を取り出してチスンに差し出す。

ペッキョル:そして、今日インビンの返事を得ました。

チスンが手紙を広げて読む.

チスン:やはり、ト・シピョン、あの者だったのか。

ペッキョル:はい、黒雲剣の首長であると同時に、兄上を殺した奴はト・シピョンです。

鳥が落ちて死ぬ。

チスン家 ヒョジュの部屋(夜)

一人酒を飲むヒョジュ。そこへチスンがやって来る。

ヒョジュ:お父さん。

急いで上座を譲るヒョジュ。

ヒョジュ:すぐ片付けます。

チスン:かまわん、残っていたら一杯つぎなさい。

ヒョジュ:はい

杯を交わす親子。

チスン:ヒョジュや、お前は表と中が同じだ。それは短所にもなるが、誰が何と言っても大きい長所だから、もうちょっと自負心を持ちなさい。

ヒョジュ:お父さん。

チスン:ヒョジュや、我が家はもうお前と私だけだ。

ヒョジュ:心強い妹婿がいるじゃないですか。

チスン:そうだな、あくまで信じなければならないか。私は確かに死んだと報告を受けた。内禁衛将の兄という者の話だ。

ヒョジュ:それは私も現場で確認しました。

チスン:今日、彼の部下の口から、彼が生きているという話を聞いた。

ヒョジュ:はい?

チスン:むろん捕虜の言葉をすべて信頼することはできないだろう。しかし、黒雲剣がどうして別堂を襲ったのか?もしかしたら、これがもっと大きい問題だ。襲撃ではなく会いに来たのなら? 別堂が黒雲剣の指図を受けていて、私の壻もぐるなら?

ヒョジュ:お父さん、度が外れた疑心です。

チスン:度が外れる.... それなら本当に幸いだ。

ヒョジュ:内禁衛将と別堂は信じても良いでしょう。みな一つの家族ではないですか。

チスン:ヒョジュや、もうすぐ家門の運命のかかった戦争が始まるだろう。お前は長孫として、いつも家門を最優先に置いて全てのことを疑って見なければならない。

ヒョジュ:すべての者の言葉ですか?

ペッキョルの部屋(夜)

ペッキョルの包帯をとりかえる夫人。心配そうに沈んだ表情の夫人の様子を見るペッキョル。

ペッキョル:だれかが見たら、重病にでもかかったかと思うだろう。

ソヨン:あなた、私たち辺境の閑職でも得て漢陽を発ちましょう。ここにいたら、あなたにもよくないわ。あなたまでなにかあったら、私は生きて行く自信がありません。

ペッキョル:状況が良ければ、あなた言葉通り去ることもできる。しかし、今はお父さまが非常に難しい時期です。こんな時であるほど、私たちがそばで力にならなくてはならない。

部屋の外から部下が声をかける。

白雲剣1:ナウリ!ちょっと出てきていただけますか?

チョンヨンの部屋の外(夜)

白雲剣1:指示のとおり別堂を見張っていましたが、別堂が急に行く先も明らかにしないで夜道にいらっしゃって。一応つかまえておきました。

ペッキョルが中に入ると、チョンヨンが見張られて座っている。

ペッキョル:どこに行くつもりだ?

チョンヨン:庵で捕まった黒雲剣は私に会いに来たのよ。何を言おうとしていたのか直接聞くつもりよ。

ペッキョル:まだ分からないのか?その者は王が送った間者だ。我が家を揺さぶろうと送ったのと、お前が黒雲剣と係わる者と欺いて、大監を揺さぶろうとしているのだ。

チョンヨン:まやかしだとしてもいいわ。何で欺くのか直接会って判断するわ。

ペッキョル:お前がこうするほど状況だけこじれるのだ。

チョンヨン:あなたにはすまないと思うわ。その者の言葉が変だということも分かる。白禄お兄さんが生きていたら、私に直接会いに来るでしょう。でも、何か事情があったら?

外から聞こえる白雲剣1の声

白雲剣1(E):ナウリ

ペッキョル:何か?
白雲剣1:牢から連絡が来ました。捕虜の黒雲剣がすべてのことを話すと言いいました。

驚くペッキョルとチョンヨン。

ペッキョル:大監の奥様にも報告が来るのか?

白雲剣1:はい…ところが...

ペッキョル:ところが?

白雲剣1:その者が条件をつけましたが、他の人はだめで、別堂奥様にだけ話すと言います。

ペッキョル:何だと?

チスン邸、奥

拷問を受けてボロボロのムミョン。入ってくるカン・チスン、チョンヨン。ペッキョル。

ムミョン:チョンヨンを連れて来い。

進み出るチョンヨン。

チョンヨン:私に話があるんでしょう?

ムミョン:李白禄行首が死ぬ時にそばにいました。あなたに遺言を残したが、今伝えます。いつも会いたかったし,... とても幸せじゃなきゃいけない... 愛してる....

話終えて力尽きるムミョン。

山中(夜)

外で空を眺める白禄。夜空を星が流れる。ムミョンの言葉を思い出す白禄。回想シーンへ入る。

ムミョン(E):行首、 流れ星が落ちれば、今誰か死んだって、そうだろ?

白禄:そうだな。くくっ (笑)

ムミョン:何 ?

白禄:いや、お前も俺も 今まで流れ星ものすごく落としたみたいだな。

ムミョン:落としましたよ。 ...ものすごく。

白禄:星が俺らをとても嫌いだというけど?

チスン家 奥座敷

座っているチスン。ペッキョルが入って行く。

ペッキョル:お父さん。ト・シピョンを刺殺します。

チスン:いや、ト・シピョンは、いかしておく事にした。

ペッキョル:はい?

チスン:インビンと評判がやりとりした手紙をじっと検討してみたら、王とト・シピョン、インビンを置いて微妙に亀裂が出来るのが見える。軍役問題をおいて優柔不断な王に対して不平を言う文もそうで。

ペッキョル:確かにそんな気運はありますが...もうちょっと、おっしゃってください。

チスン:簡単だ。ト・シピョンを殺すのは私たちではなく、王でなければならない。

ペッキョル:分離させようというお話ですか?

チスン:そうだ。王がト・シピョンを疑おうとすれば、私たちが黒雲剣になってインビンを暗殺すれば良い。いったん疑心が王の心に腰を据えれば、少しでもけしかければ、結局は殺してしまうだろう。

ペッキョル:良い考えです。王にインビンを殺したのが黒雲剣だと考えさせようとするなら、刑判も一緒にやるのがよさそうです。

チスン:うーん、ちょうど本当の黒雲剣の死骸も一つ得たから、暗殺現場に証拠で残しておこうか?

ペッキョル:はい.... 刑判家は、どこまで手を加えしょうか?

チスン:父親と二人の息子は、お前が責任を負うように。刑判は、私が直接出る。

ペッキョル:はい。

チョンヨンの部屋

ソクジュの娘に服を整えてあげるチョンヨン。のりげも付けてあげる。開かれた門越しに廊下に立っているペッキョル。その様子を見ている。

ソヨン:チォフィは良いねえ。

チォフィ:(チョンヨンに) ありがとうございます。

チョンヨン:かわいいわ。

ソヨン:まだ幼い子に、いいものをくださって。

チョンヨン:(ソヨンに) ありがとう。そして、ごめんなさい。

ソヨン:はい?急に何のお話です?

チョンヨン:私にあまりにもよくしてくれて...たやすい事ではないわ...

ソヨン:変なことおっしゃるのね。私こそ別堂がよくしてくださって、どれだけ嬉しいか。

チョンヨン:お嬢さんも、早くチォフィのようにかわいい子供を生まなければね。

ソヨン:それのどこが私の思い通りになるんですか?

妓房(昼間)

チヒャン、ペッキョルが買収したインビンの宮女と向い合って座っている。蝋燭4個と小さな薬包紙が入っている箱を渡す。

チヒャン:窓を閉めることを忘れずに、薬包紙は自決する時使うように。

宮女:約束なさったお金は確かにくださるのですね?

チヒャン:心配しないで。お父さんが目が見えないんですって?光明を差し上げることはできないが、住むことに不便がないように、ことさら気を使いましょう。

宮女:お父さんには、私が...

チヒャン:明から来た使臣が見染めて、連れて行ったと申し上げるのね。

宮女:ありがとうございます。くれぐれも、父をよろしくお願いいたします。

チョンヨンの部屋の前(夜)

自室を出るチョンヨン。庭先にペッキョルが現れる。

ペッキョル:訊こう。逃げるのか、死にに行くのか?

チョンヨン:行かせてちょうだい。

ペッキョル:包み一つ持たないのを見ると、死にに行くんだな。

チョンヨン:お嬢さんとチォフィの顔を見る度に、とても大変で、混乱する。もう私に確かなのは、しっかりとひとつだけ、白禄お兄さんに会いたいということだけ。キョル、だから、私を見送ってちょうだい。

ペッキョル:一緒に逃げよう。お前と一緒になら、私はすべてあきらめることができる。南でも北でも、どこか遠くに行って隠れて暮らそう。

チョンヨン:あなたは、そんな必要ない。

ペッキョル:どうせこのままなら、いつかカン大監に見付かるだろう。お前のため犠牲ではなく、生きる道を捜すんだ。

チョンヨン:...

ペッキョル:ただ、私はカン大監の恩恵をこうむったから、最後の道理はしたい。今度の仕事だけ終えたら直ぐ発とう。

無言で行こうとするチョンヨンの手首を捉えるペッキョル。

チョンヨン:どいて。

チョンヨンを塀の陰に連れて行くペッキョル。

チョンヨン:どいて…どいて!あなたは間違ってる。

ペッキョル:分かってる

チョンヨンに口づけるペッキョル。その様子を物陰から見ている夫人。

チスン部屋(夜)

夜空を眺めるチスン。

王宮 インビンの居室(夜)

上書を読むインビン。宮女が来て蝋燭を替える。

妓房(夜)

刑判の長男がチヒャンと酒を飲んでいる。

東屋(夜)

刑判の老父が散策の為に出てくる。

路地(夜)

刑判の次男が部下を連れて夜道を歩いていると、突然目の前にムミョンの遺骸を包んだ筵が放り出されて驚く。夜霧の中、近づいてくるペッキョル。

若者:この死骸は何だ?

ペッキョル:お前たちを殺した者だ。

王宮 インビンの居室(夜)

蝋燭に火をつける宮女。

妓房(夜)

酒を過ごす刑判の長男。

チヒャン:もういっぱい、いかがです?

杯を受け酔い潰れる長男。針をとりだし、急所を静かに貫く。

東屋(夜)

お付きの奴婢が刑判の父を刺殺する。

路地(夜)

まず部下を斬り、次に刑判の次男を斬るペッキョル。

夜道

妓房の執事が刑判の長男を門前に置き去る。

王宮 インビンの居室(夜)

蝋燭に火をつけた宮女にインビンが指示する。

インビン:天気がすごく肌寒くなったわ。窓を閉めなさい。

宮女:はい。

窓を閉める宮女。

地方居酒屋(昼)

食事をする白禄。客の話が聞こえてくる。

お客さん:人生無常、官職無想なの。

主人: 何の話?

お客さん:漢陽に大騷ぎが起こったんだ。刑曹判書の子息たちがひと晩の間にすべて死んだそうだ。黒雲剣と言う者等がした仕業だというんだが、その神出鬼沒の黒雲剣がいよいよ一人捕まったそうだ。

白禄:今、何と言ったんです?黒雲剣?

お客さん:黒雲剣をご存知で?

白禄:捕まったというのは何の話です?

お客さん:親しい友達が漢陽で補校(警察?)なんだが、そいつが言うんです。刑曹判書の息子を襲った黒雲剣の中の一人が致命傷を負って死んだと。たとえ死骸でも、黒雲剣を捕えたことは初めてだから、捕庁でも大騷ぎが起こったようです。(主人に)それが全部じゃないだろうから。はっきりとした事は言えないが、王を護衛する???黒雲剣が????争っているそうだ。

主人:あら~~、ひどい仕打ちが心配だわ~~。

道(昼間)

道を急ぐチョンヨン。執事も急いで後追う。道に座って歌を歌うソヨン。様子がおかしい。服装も乱れて、頭には枝が刺さっている。

ソヨン: (歌うように) あの世にいらっしゃった私のお兄さま。二度と帰って来ることができなかろう。

道に落ちた靴や脱ぎ捨てたスカートを拾って、ソヨンを探すチョンヨンと執事。

執事:これもお嬢様のスカートです。

チョンヨン:急いで行かなければ。

歌うソヨン。遠巻きに見ている人々。

ソヨン:お母さんのお墓に咲いた蓮華草。(つぶやくように)血のように赤いね。

見ている中の一人に声をかけるソヨン。

ソヨン:無情な人。今夜は私と一緒に過ごそう。

見物人:このキチガイ女!

正気をなくしたソヨン。笑いながら歌うようにブツブツ言っている。

ソヨン:赫赫 揚揚 日出東方、明月還入 於明堂中。赤くて輝く太陽は東に浮かんで、明るい月は家を照らすのね。

そこへ駆けつけるチョンヨンと執事。

チョンヨン:お嬢さん、しっかりして。お嬢さん。

執事:お前たちは帰れ。お前たちは帰れ!帰れ、早く。

見物人を追い払う執事。

チョンヨン:お嬢さん、私たち一緒に家に帰りましょう。

ソヨン:家?家は嫌…

家と聞いて表情が曇り逃げ出すソヨン。

チョンヨン:お嬢さん!

ソヨン:家にいたらダメよ。危ない!うちの家、幽霊がいる…

チョンヨン:大丈夫。私が幽霊全部追い払ったから、大丈夫。

ソヨン:あなたも危ない…早く逃げなきゃ。お父さんが、みんな殺してしまうから。

虚ろに周りを見回すソヨン。

ソヨン:屋根に鬼火が飛び交ってる。…みんな死ぬ。みんな死んで、四方に血だ…

チョンヨン:お嬢さん、お願いだからしっかりして。

ソヨン、去って行く見物人を見て

ソヨン:お兄様なの?

見物人:キチガイ女!

ソヨン:私も連れて行って!

チョンヨン:お嬢さん、違う。

急にチョンヨンに気がつくソヨン。

ソヨン:悪い女!悪い女!悪い女!

バッタリと気を失う。

王宮 王の寝室前(昼間)

ト・シピョンが来て、入り口の前で待機する内官に聞く。

ト・シピョン:まだなのか?

内官:はい、まだでございます。

ト・シピョン:殿下、シピョンでございます。

王の寝室内(昼間)

インビンの遺骸の前で酒を飲む王。

王:私が死んでインビンが生きていたなら、犯人を捕まえることができるはずだが...私は何もすることができない。

ト・シピョン: 殿下!入ります。

入ってくるト・シピョン。

ト・シピョン:殿下、もう見送ってください。既に3日目です。もっと遅れたら死体がいたむ危険があります。

王:犯人は誰なのだ。

ト・シピョン:死因が、まだ明らかになっていません。

王:死因?

ト・シピョン:???ではないため、死因が分かれば難しくありません。

王:おまえ逹は私が死んでもこういうのではないか?犯人はいない。死因は分からない。死んだインビンの顔を見ろ。黒い唇と青い顔が毒にあったのではないか?

ト・シピョン:召し上がった食べ物とお茶と薬を、すべて検査したんですが、みな毒はありませんでした。

王:それでは、インビンが自決でもしたというのか?

ト・シピョン:今、調査しています。しかし、瘀血蟲心痛(心筋梗塞)であることもあります。

王:それなら、インビンの兄達も皆、瘀血蟲心痛で死んだんだろうな。

ト・シピョン:殿下.....

王:お前はインビンが嫌いだった…お前が立つ席がますます細くなると考えたか?もしや、貴様が関係したのではないか?

ト・シピョン:殿下、どうしてそんなお話を....

王:それでは、インビンの兄とともに発見された黒雲剣の死骸はどうなのか!黒雲剣は貴様の所管ではないのか?万が一に備えて、残しておいた奴がいたと言うことなのか?

ト・シピョン:殿下、臣は死んでも思い残すことはありません。どうか心を堅固になさってください。

インビン寝室(昼)

パク・ユンが寝所を調べている。

パク・ユン:インビンが普段から、体の調子が悪いおっしゃったことがあったのか?

尚宮:軽い目眩一度もおっしゃったことがないです。陽気で,壮健な方でした.

パク・ユン、部屋を観察して蝋燭が減っていない事に気がつく。

パク・ユン:インビンは日が暗くなってすぐお休みになったのか?

尚宮:いいえ、夜遅くまで本を読んだり刑曹の報告書を見たりなさいました。

それに夜明けころに咳をして、また本を見たりなさいました。

パク・ユン:それなら、この新しい蝋燭を入れた者は誰だ?

宮女の部屋(昼)

宮女:な…何の用事ですか?

パク・ユン:お前に問うことがある。

宮女:な、何の....

尚宮:すぐに立ち上がることが出来ないのか!

宮女:は、はい...

立ち上がりながら懐から薬包を取り出し、飲む宮女。パク・ユンが驚いて止めようとするが間に合わない。

パク・ユン:どういう事だ!ダメだ!ダメだ!ダメだ!(尚宮に)はやく内医院を呼ぶように、はやく!ダメだ!

宮女は血を吐きながら倒れる。抱き起こすパク・ユン。

パク・ユン:誰なのだ?そそのかした者が誰か?このように逝けば、死んでも容赦を受けることができない。言いなさい!誰がさせたのか?

宮女、血を吐き結局口を割らないで死ぬ。

王の寝室(昼)

ト・シピョン:インビン様を守ることができなかった罪、死んで当然です。自決しなさいとおっしゃればいたします。

王:お前まで死ねば、次は私の番だろう...分かる、分かる...誰が犯人なのか....私はすでに兵判に今度の仕事を任せたが...義禁府と捕庁を皆動員しても証拠を捜すことができない...うう、可哀相なインビン.... どれほど悔しいことか....どれほど....

泣く王。ト・シピョンも涙を流す。

王:インビンの葬礼は、私の手ずから盛大に行おう。支度をしなさい。

ト・シピョン:殿下、おそれながら、世孫を引き継ぐことができない後宮の葬礼を、宮で行ったことは一度もありません。

王:それでは、このままインビンを冷たい棺に入れて、一人で寂しく家に行かせるということなのか?愛する女人の葬礼一つ勝手にすることができない私が...何が王なのか....

寺(夜)

身なりを整えた白禄。短刀を抜いて眺めながら、ムミョンを思い出す。
(回想)
ムミョン:俺は後悔してない。黒雲剣になったこと。兄さんに出会ったこと。

短刀で髷を斬り落とす白禄。バサリと落ちる髪。妓房でチョンヨンに会った事を思い出す。
(回想)
白禄:俺たち帰ろう、に…。もう一度、もう一度、俺と一緒に…

剣を抜き、髪を切った自らを刀身に映して見る白禄。

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テーマ:★韓流スター★ - ジャンル:アイドル・芸能

コメント

春頭さま

ソヨンはお嬢様ですねぇ~、悪い女!って言っているだけですか?
もっと悪い売女!なんて言葉は使っていないのですか?

やはり 陰暦九月九日頃

以前にも書きましたが、頭にさしているのは しゅゆの実、厄除けですって
重陽の節句の風習

王妃さまが・・肌寒い と言ったはずです・・・

ナップンニョ

依依さま、ソヨンのセリフは「ナップンニョ」まさしく直訳で「悪い女」です。「ヨジャ」ではなく「ニョ」のところが多少きつめの言葉かな?という感じですね。

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2006年、NHKBS2で放送された「春のワルツ」を見て、ソ・ドヨンさんの魅力に撃沈しました!

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